おばあちゃんの畑に、
昔は栗の木がありました。
季節になると、いがいががたくさん落ちていて、
中身を踏まないように、
いがいがが刺さらないように、
気をつけて歩いていました。
栗がたくさん採れた日は、
家に帰って大鍋で茹でてくれた栗。
おやつなのか、ご飯なのかもよくわかんないタイミングで。笑
でもその栗のホクホクほかほかを見ると、
どんなタイミングであろうと「栗やー!!!!!」に全脳みそが占領され、
気がつくと席に着いちゃってるんですよね。
不思議。
椅子に座ると、
湯気がもうもうと立っているアチアチの栗を、
おじいちゃんが包丁で半切りにして渡してくれる。

それを小さいスプーンで中身をほじくり出して食べる。
ホックホクのポックぽく。
噛めば噛むほどに淡い甘味と、ずっしりとした旨みが溢れてくる。
たまにハズレのやつや、
大当たりの甘いやつが出てきて、
ハズレのやつじゃ終われないし、
大当たり食べたら次も欲しくなる、
やめ時がわからなくなります。
まるで合法のギャンブルみたいですね!

他の皆が退席して、おじいちゃんもテレビの部屋へいってしまっても、
「これで切ってええん?」と自ら包丁を取り、
「危ないからこうもってこう切るんよ。」と教えてくれるおばあちゃん。
信じられないくらいに次から次へと食べる私をみて、
おじいちゃんもおばあちゃんも大笑い。
(昔から、大好きなものは、同じものを延々と食べていられる特技がありました。今はさすがに胃腸が老化…)
楽しかったしおいしかった!
贅沢な体験だった!
中学校に入る頃には、我が家でもう多分そういうイベントは無くなってて、
食べたいなー今年はやらんのかなーと、
いつも考えていた気がします。
今思うと、栗の木自体がダメになっちゃったみたいですね。
切ない…。
今でも、栗って、この食べ方が一番美味しいじゃないかな、と、
思っています。
新作ケーキを考えている時に、
「和栗のチーズケーキとか作ってみてよ」
たつパールに言われて、
おいしかったあの日のことを思い出し、作る事にしました。
チーズ生地にはスパイスと烏龍茶、ラムで香りをつけ、
甘栗をアクセントに少々。
上面のもじょもじょは、和栗!
生クリームときび砂糖で伸ばし、贅沢に飾りつけました。
「贅沢」って言いつつも、
あの私の中での「和栗体験」を崩さない、
「素朴な栗味」がしっかりした、
シンプルな栗クリームにしています。
手間も原材料もかかってしまうので、登場はレアになるかと思います。
今日は!という贅沢で特別な気分の日に、
選んでいただけたら、と思います。
日本万歳!
和の美味しさを噛み締めるおやつです🌰




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